アスベスト(石綿)の調査に係る法改正

 アスベスト(石綿)は天然の鉱物繊維の総称で、耐摩擦性、耐火性に優れているため、その多くが建材に試用されてきました。しかし、アスベストは非常に小さく、人の肺に入ることで肺がん等の病気を引き起こす原因になります。
 なので、解体工事等を行う前には解体物にアスベストが入っていないか調査し、アスベストが入っている場合は対策を講じる必要があります。

 アスベストが使用されている建築物の解体が2030年がピークと言われ、現在も解体棟数は上昇しています。それに伴いアスベストに係る法改正が段階的に行われています。

【令和3年法改正】
・アスベスト事前調査の方法の法定化等
・特定粉じん排出等作業の記録の作成、3年間の保存義務
・規制対象建材の拡大

【令和4年法改正】
・アスベスト事前調査の行政報告の義務化

【令和5年法改正】
・アスベスト事前調査、分析の資格要件追加

 令和5年10月1日以降は、「建築物石綿含有建材調査者」等の資格を有する者が調査し報告することが義務となり、無資格者では行えません。今後のアスベストに対する規制は強まると思われるので、注視していく必要があります。

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