メンタルヘルス対策の基礎知識

令和4年労働安全衛生調査によると、過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1ヵ月以上休業した労働者又は退職した労働者がいた事業所の割合は13.3%(昨年度10.1%)。単純平均10人に1人以上がメンタルヘルス不調を経験している計算になります。

【メンタルヘルス不調の放置は会社にもリスク】
①責任・訴訟のリスク:使用者責任、安全配慮義務違反による損害賠償請求のリスク
②組織への影響:生産性・従業員のモチベーション低下、メンタルヘルス不調者の増加
③人的コスト:担当者の負担増、労働力損失、代替要員の人件費増
④会社の信用:イメージの低下、信用損失、業績悪化

【未然に防ぐ仕組みづくり】
メンタルヘルス疾患は個人差が大きく、見極めは困難です。未然に防止するのは従業員に対する日頃からのコミュニケーションで変化に気づくことが重要です。
こんなサインはないですか?
①欠勤が増えた(特に休み明け)
②遅刻や早退
③泣き言をいう
④能率の低下
⑤ミスや事故
⑥辞めたいと言い出す

上記のようなサインが目立つときは面談を設け話を聞く、本人の意思を尊重しつつも休職制度や復職制度があることなども伝え、従業員が一人で抱えこむことのないように対策を講じましょう。
「人手不足」が蔓延する世の中、従業員は「コスト」ではなく「資本」であることを再認識しましょう。

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