キャリアアップ助成金
今、多くの企業が様々な助成金を活用しています。助成金の財源は従業員を雇用している企業みなさんが払っている雇用保険料です。お金を払っているなら活用しないともったいないですよね。
ですが、「そもそもどんな助成金があるのか」「自分の会社は申請できるのか」など時間をかけて調べることもできるかもしれないですが、その時間本業に専念した方が、直接利益に繋がると考えて自社で申請を行うことをためらう企業や、そもそも知らない企業もまだまだ多くあります。そんな時は顧問先の社労士や、助成金に詳しい社労士にお願いした方が時間もお金も有効活用できるかと思います。
私がオススメしたい助成金は「キャリアアップ助成金」です。この助成金は有期雇用労働者等を正社員にしたときや、処遇改善を行ったときに申請できる助成金で全部で6コースあります。その中でも「正社員化コース」は就業規則または労働協約その他これに準ずるものに規定した制度に基づき、有期雇用労働者等を正社員化した場合に助成されます。
対象となる事業主は①~⑤すべて満たす事業主です
①雇用保険適用事業所の事業主
②雇用保険適用事業所ごとに、キャリアアップ管理者を置いてる
※管理者は複数の事業所及び労働者代表との兼任はできない
③雇用保険適用事業所ごとに、対象労働者に係るキャリアアップ計画を作成し、管轄労働局長の受給資格の認定を受けた事業主
④実施するコースの対象労働者の労働条件、勤務状況および賃金の支払い状況等を明らかにする書類を整備し、賃金の算出方法を明らかにすることができる事業主
⑤キャリアアップ計画期間内にキャリアアップに取り組んだ事業主
※労働保険料を滞納している、労働関係法令について違反行為をしている、暴力団との係りがある等に
該当すると申請はできません
支給額
有期雇用労働者 | 無期雇用労働者 | |
中小企業 | 57万円 | 28万5,000円 |
大企業 | 42万7,500円 | 21万3,750円 |
ほかにも要件を満たせば加算される額もあります。 正社員にした後の給与の支払いや、そもそも就業規則の作成や改定を行っておく必要等ありますが、申請を考える事業主の方は、是非顧問先の社労士や助成金に詳しい社労士に相談してみてください。